報告:第39回公開講座(2022年8月27日)

「日本沈没、阪神・淡路大震災、東日本大震災から学んだ事」
 小泉尚嗣氏(高校28期 滋賀県立大学環境科学部生態学科教授)

小泉氏は、高校1年の時に「日本沈没」を読み、映画を見たこともきっかけで、地震を予知して人の役に立ちたいと研究者を目指されました。東日本大震災では、津波で多くの犠牲者を出した一方、小学生が多数助かっている現実から、「教育」の重要性を痛感されました。研究者として地震予知を完璧にしたとしても、震災軽減は困難と考えることに至られた苦悩が伝わってきて、地震災害を防ぐためには、「地震が来るとは思わなかった」ではなく、何を守り何を捨てるかの判断、覚悟が必要で、交通事故や火事と同じように日頃から備えることが大事と力説されました。7日間生き抜くため、家・食料・水・燃料(マイカーも)・ラジオ・近所づきあいを大切にして過ごそうと身近に学ぶことのできる講演でした。

講師:小泉尚嗣(高校28期)
コロナウイルス感染状況が少し収まっているなか、至誠ホールとオンラインで34名の参加がありました
講演後に時習館応接室にて