高72期 池上 正汰

高72期

池上 正汰

-大阪府立大学 現代システム科学域-

2020/10/20

こんにちは。72期生の池上正汰です。華々しい節目にこのような機会をいただき大変ありがたく思いますとともに、1年違いというニアミスで愛する母校の創立100周年を在校生として祝うことができず悔しい気持ちも少しあります。現在は大阪府立大学  現代システム科学域に進学し充実した大学生活を送っています。と言いたいところですが、新型コロナの影響でオンライン授業が続いており、新しい友達もできず、未だに大学に登校した回数は片手で数えられる程という状況です。そんな状況だからこそ、家にいる間に高校生活について回想する機会が多く、その中で感じたことがあります。自分は高校生活を120%楽しむことができたということです。多くの友達に恵まれ、充実した毎日を送ることができ、部活も勉強も日常生活も、すべてが楽しかったと心から言えます。しかし1つ後悔があるとすれば進路決定についてです。 自分はかなり楽観的な性格で明確な夢などなく、人生何とかなる、楽しければそれでいい、と考えて生きてきました。そのため大学選びをかなり軽視していました。評定平均は4.6あったので多くの大学を推薦で狙うこともできたのですが、自己推薦書などの準備が面倒だったり、色々調べる時間が無駄でそんな時間があれば勉強する方がいいという浅はかな考えから推薦入試を諦めました。一般入試の志望大学を実力より少し下の大学に直感で早々に決めてしまい、一度決めたら再考しない性格でもあるので、結局最後まで揺らぐことはありませんでした。特に高3の寒さを感じ始める頃からは本当に実力が伸びる時期であり、ペースを落とさずに勉強を続けた結果、センター試験本番では自己最高得点、文系だけではなんと95%という自分でも驚愕の点数を取ることができ、無事合格することができました。しかし問題は、早々の志望校決定により受験教科を絞っており、せっかくもっと上の大学を十分狙える点数が取れたのに自己採点後には既に志望校変更がきかない状態でした。他大学では受験教科が足りなかったのです。もちろん現大学に合格して後悔しているわけではなく、むしろ大満足しています。ですが、この場をお借りして在校生の皆さんにお伝えしたいことは、進路については本当に時間をかけて真剣に考えてほしいということです。志望校を下げることは簡単ですが、志望校を上げることは正直言って不可能です。試験本番は何があるかわかりません。受験期はつい受験失敗談ばかりが目に入り、不安に陥ることが多いですが、僕のように想像もしていなかった高得点が取れる可能性だってあるのです。これを読んで少し不快に感じる方もいるかも知れませんが、本当に志望校は下げずに、最後まで頑張っていただきたいと強く思います。また、最終的な志望校選択で手の届く大学を少しでも増やせるように高1、2の早い時期からしっかり勉強しておくことが大切です。大したアドバイスにはならないかも知れませんが少しでも心に響くといいなと思います。後になりましたが、卒業生や保護者の皆様。今回このメッセージを寄稿させていただく際に先輩方のメッセージを参考にしようと思い拝見させていただきました。先輩方が生野高校に愛情を持っていること、そして本当に幅広い分野で活躍されていることを実感し、自分も頑張ろうと逆にパワーをもらうことができました。正直まだ卒業して1年しか経っていないということもあり、他の先輩方とは違ってほとんど高校生と変わらない意見しか述べることができませんが、懐かしい気持ちで読んでいただけていると幸いです。最後に、在校生の皆さんが生野高校で2度とない青春時代を後悔がないよう120%満喫し、そして社会で活躍する存在になれるよう心から祈っています。共に頑張りましょう!


Profile
池上 正汰


大阪府立大学  現代システム科学域在学生野高校72期卒業生高校時代はサッカー部に在籍。修学旅行や文化祭では漫才コンビ「林間田園都市」としてネタを披露した経験がある。ジャンケンにはめっぽう弱い。