高55期 上田 一雅

高55期

上田 一雅

-マルハニチロ(株)勤務-

2020/10/20

生野高校創立100周年おめでとうございます。この様な機会を頂戴し嬉しく思う反面、大変恐縮しておりますが折角の機会ですので少しお話させて頂きます。生野高校での3年間はとにかく部活動(バスケットボール)に明け暮れていました。朝練から始まり夕方の練習まで勉強はさておき??毎日バスケ三昧でした。目標としていた近畿大会への出場が叶わず悔し泣きをしたのも今では素敵な思い出です。その他ここでは語り尽くせないほどの思い出が沢山ありますが、学校生活において特に印象強く残っている事は当時のクラスメイトや先輩方の「人間味の深さ」です。勉強ができるが話が面白くない、またその逆もしかり。そんな事は決してありませんでした。周りの仲間は何の話をしていても面白かった、そして個性がギラついていた。周りの人の事を認め、助ける事が出来た。凡庸な表現ではありますが、それが私の思い出、生野高校です。そんな仲間と過ごす事の出来た日々が私の誇りであり、今でも生きる活力源の一部になっていると言っても過言ではありません。また皆と心躍るような話(時にはアホな話も)をしたいと素直に思うから、そのネタ集めのため日々頑張っているようなものです。私は在学時代から「自分の好きな事って何?」と言う軸を起点に行動しました。受験時においても元々大阪の商店街で育った私は南の海に強い憧れと漠然とした興味をもっており、いくつかの選択の中から鹿児島大学水産学部への道を選びました。その後も「海/魚」をキーワードに大学時代の主を乗船実習・ダイビングと謳歌し、水産商社一本縛りで就活・入社し現在に至ります。この間、アラスカ、南米、北欧など世界中の国々へ訪問し、水産物の輸入買い付け、加工、販売までを自ら手掛け、世界中の仲間と共にそれぞれの「おいしい」の価値観を満たすため、日々違ったカルチャーを楽しみながら仕事をさせて頂いています。それが出来ている事は恐らく、先ほどから申し上げた生野時代の皆で培った「人間味の深さ」のおかげだと自分なりに考えています。在校生の皆さまにとって今後益々変化の激しい時代ですが、自分の個性を軸に、しなやかに且力強く、そして今周りにいる人間味のある素敵な仲間を大切に日々過ごしていただければ幸いです。生野高校生の「人間味」を大いに噛み締め、味わってください。


Profile
上田  一雅(うえだ  かずまさ)


学生時代のアルバイトがキッカケで、エンターテイメントによる街の活性化に興味を持ち、米ニューヨークに留学。イベント関連の企業にてインターンを経験。その後、世界20ヵ国30都市を周る世界一周の旅を敢行。
1985年  大阪府大阪市生まれ
2007年  鹿児島大学水産学部卒業(海洋生態研究会部長)
2007年  旧マルハ(株)入社  現マルハニチロ(株)