高41期 岩田 瑞和子

高41期

岩田 瑞和子

-ミ・べモルサクスフォンアンサンブル
コンサートミストレス-

2020/10/20

風が吹いたら木の葉が揺れる。
太陽の光は葉の動きにより動かされる。
アスファルトを割って咲くクローバー。
正門横の田んぼの稲が段々こうべを垂れる。
太い枝に付く葉の揺れ方と、先の方に付く葉のそれはとても違う。
風はどこからどこまで吹くのだろう。
風に色が有ればどんなだろう。

そんな事ばかり考え想像し涙が溢れてしまう高校生でした。当たり前の事にいちいち心が弾んでしまい毎日が発見と妄想で満たされていました。当時は恥ずかしくて誰にも言うことはできませんでしたが、そういう心弾むステキな出来事が音となって、その音と音が重なる事で更にキラキラと輝きが増すことに何よりの喜びを感じました。高2の夏に一番の青春を吹奏楽部で経験し、そのトキメキを忘れられず、30年経った今も何一つ変わらず、変えられなく音楽をしております。
ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルのコンサートミストレス、関西を中心にオーケストラの客演奏者として、音楽と共に歩む人生。世界の色々な国でも演奏させていただき、「音楽」という言葉により多くの人々と一瞬で通い合えるということも知りました。
勉強をして知識を増やし、そこから自らの人生を切り拓いていくことも素晴らしいことです。でもたまには鳥の声や色んな香を感じてみてはいかがでしょう。そして感じた事を誰かに伝える事も素敵だと思います。
人は必ず歳をとり、大切な事の順位は変わっていくのでしょうが、どんな状況であっても心が弾む時間を過ごしたいものです。


Profile
岩田 瑞和子


1989年にミ・ベモルサクソフォンアンサンブルを結成し世界各国で活動。
二十歳の頃より関西を中心とするオーケストラの客演奏者を務める。
相愛大学音楽学部、奈良県立高円高校音楽科、大阪国際滝井高校吹奏楽コースの各非常勤講師。