高26期 加藤 美知

高26期

加藤 美知

-フラワーデザイナー-

2020/10/20

生野高校創立100周年おめでとうございます。各界で活躍されている同窓の皆様方のメッセージを拝読し、お一人おひとりの人生の豊かさや重さを感じ誇らしくまた感動さえ覚えます。23期の生野高校生徒会長を務めた兄からは大学紛争の余波を受け、当時は高校内でも殺伐とした論争、闘争の時代だったと聞いていましたがその僅か3年後に入学した私はその片鱗さえない穏やかで平穏な高校生活を過ごしました。部活はソフトボール部でした。また、月1回の歩こう会にも参加し楽しかったその山行はその後の大学時代のワンダーフォーゲル部入部へのキッカケになり、現在も山ガール?として楽しんでいます。部活動、歩こう会でご指導を頂いた諸先生、諸先輩、学友たちに感謝しています。あなたの興味のあること、好きなことは何ですか?なりたい自分は何ですか?振り返ると私も人生でいくつかの転機がありその都度不安にかられ悩み、逡巡してまいりましたが結果的に幼稚園教諭とフラワーデザイナーという幸いにも二つとも興味のあることを職業としてきました。好きなこと、決めたことだからどんな時も頑張れましたが、その時常に心にあったのは校風の五綱領、とりわけ『至誠』でした。至誠はいつの時代でも大切なことだと身をもって実感しています。どのように生きても苦労や後悔の尽きない人生ですが、自分の人生を自分色に輝かせて誇りを持って生きて行って頂きたいと思います。苦境に立たされた時こそ自分が一体何ものなのかを知ることに繋がります。長いようで短い人生。この世に生まれてきた意味を求め、失敗を怖れず前向きに歩んでいかれますように。皆様のご健勝と生野高校の末永い発展を願ってやみません。


Profile
加藤 美知


関西大学社会学部で心理学(幼児の臨床心理学)を専攻。子どもの自閉症の治療に携わり、幼児教育の仕事に就く。5年後、好きな生け花以外に花の世界を知りたくて日比谷花壇にトラバーユ。ホテルのブライダル装花などを経験し、フラワースクール部門(ヒビヤフラワーアカデミー)へ異動。東京校、名古屋校、神戸校の校長を務めその後起業。現在は、スクール経営、ホテルのブライダル装花デザイナー、ホテルのフラワーセミナー講師など。