高20期 菅原 裕宣

高20期

菅原 裕宣

-税理士 同窓会監事-

2020/10/20

生野高校と塞翁が馬
私は、生野20期生で同窓会幹事をしています。生野高校創立100周年おめでとうございます。職業は近畿税理士会東大阪支部所属の税理士です。座右の銘は表題の通り、「塞翁が馬」です。と言うのは、高校に通っていたころは勉強と柔道部でごく普通の学校生活を過ごしており、特別3年間感無量というようなことはありませんでした。しかし、物事は終わってからが、大事だということを知りました。昭和43年に同志社大学商学部に入学して、昭和47年の卒業後、会計の仕事がしたくて会計事務所に就職しました。普通科の高校ですから簿記なんか習っていませんし、大学でも専門的に習ったわけではありません。今の世の中のように会計の特別教育なんてありません。ゼミは会計学で、先生は有名ないい方だったのですが、授業は、当時の政治的なイズムに左右されたのか、実務的ではなく、ほとんど各先生の理論的根拠に基づく授業でしたので、実務の勉強には程遠い状態でした。だけど仕事をして、「門前の小僧経を詠む」の言葉が示す通り、実務で勉強して、税務では事務所で一番の物知りになっていました。でも、物知りだけではダメです。資格がなければ、いつまでも低賃金労働者の域を出ません。それでも、12年かけて税理士試験に合格して、資格を取得できましたが、そこからが大変でした。事務所では主任でしたが、税理士会では新参者ですから、また新規の修行が待っていました。いまでは、税理士会でも存在を認められるようになりました。生野高校の同窓会も中学の同窓会も資格を取るまでは、あまり参加しませんでした。その頃、20期生の友人から20期の同窓会をするけれども、私の組の出席率が悪いので協力して欲しいと連絡がありました。自分も行ってないのですから、出席率が悪いと言われても仕方ありません。でも、これがあらゆる事のターニングポイントでした。その友人の関係で関与先が増えたり、また監事をしてから他の期の卒業生の方から仕事の依頼が来たりと自分の人生と仕事の両面に生野の名前が関係しています。感謝しています。「人間(ジンカン)万事塞翁が馬」です。


Profile
菅原 裕宣


昭和40年生野高校20期入学 
同43年3月卒業 
同43年同志社大学商学部入学  
同47年3月卒業同47年東大阪市の里見会計事務所入所
同53年税理士試験、簿記論、財務諸表論、所得税法に合格
同57年同試験、法人税法合格
同59年同試験、相続税法合格
同60年2月税理士登録
平成元年4月独立、菅原裕宣税理士事務所開業
平成27年税理士資格取得30周年表彰  日本税理士連合会  近畿税理士会
平成29年大阪府生野高等学校同窓会監事を拝命 
現在に至る