高16期 浅田 章

高16期

浅田 章

-医師-

2020/10/20

「五綱領を基本として、王道を歩め」
 生野高等学校生は、将来、人の役に立ってほしい。また、そのための能力を十分に持っている。 私は1961年(昭和36年)に生野高等学校に入学した。先生方、特に英語、日本史、漢文の先生は素晴らしかった。授業前に黒板にグラマー(grammar)とグラマー(glamor)、どちらが好きですか、と落書きをしたことも覚えている。部活は音楽部の混声四部合唱でバリトンを担当した。教員で部長の東保(あずま たもつ)先生はとても指導が厳しかった。少しでも音程が外れると、ひどく叱られた。関西二期会の公演でもドンジョバンニ役をこなす方だった。NHK合唱コンクールにも出場できた。今でもその課題曲を覚えている。趣味のギターを東先生の前で披露したところ、文化祭で「禁じられた遊び」弾いてみろ、と言われた。今でもクラシックギターを続けている。東先生はプロの声楽家を養成された。一年先輩(15期)の島村武男氏は東京芸大卒で、ドイツで研鑽を積み、プロのバリトン歌手になった。主に東京で活躍されている。私が主宰した日本臨床麻酔学会(国立京都国際会館、2008年)の会長招宴(グランドプリンス京都)で久々に素晴らしい歌声を聴かせて頂いた。 生野高等学校から、大阪市立大学医学部教授を5名、輩出している。日本の医療・医学をリードする方ばかりである。五綱領に基づいて培われた校風は大学の教授になっても、生き続ける。また、五綱領により、知らず知らずのうちにバランス感覚も養われる。五綱領は座右の銘である。


Profile
浅田 章(あさだ あきら 1945年5月17日生 満72歳)


医師
医学博士
大阪市立大学 名誉教授

1964年 大阪府立生野高等学校 卒業
1970年 大阪市立大学医学部 卒業
1970年 大阪厚生年金病院 医員(現 大阪病院 地域医療機能推進機構)
1974年 大阪市立大学 助手(麻酔科)
1989年 客員教授[ノースウエスタン大学(シカゴ、米国) 麻酔学教室]
1996年 大阪市立大学 教授
2001年 パリ大学 客員研究員
2011年 大阪市立大学 退職
2011年 相愛大学 教授(人間発達学部 発達栄養学科)
2014年 相愛大学 退職

これまでの公職経歴
公益社団法人 日本麻酔科学会 理事日本学術会議 委員[第7部(救急・麻酔・集中治療医学 研究連絡委員会)]日本蘇生学会 理事・監事日本蘇生学会 第23回大会 会長(大阪市立大学医学部学舎、大阪市)第52回日本麻酔科学会関西支部学術集会 会長(大阪国際交流センター、大阪市)日本局所麻酔学会 理事日本局所麻酔学会 第19回大会 会長(大阪国際交流センター、大阪市)日本臨床麻酔学会 理事日本臨床麻酔学会 第28回大会 会長(国立京都国際会館、京都市)日本臨床モニター学会 理事、日本臨床モニター学会 第21回大会 会長(大阪国際交流センター、大阪市)

学会会員
公益社団法人 日本麻酔科学会(名誉会員)日本臨床麻酔学会(名誉会員)日本蘇生学会(名誉会員)日本臨床モニター学会(理事)日本笑い学会癒しの環境研究会