前校長 梅田 和子

ごあいさつ

前校長 梅田 和子

 同窓会会員の皆様におかれましては、ますます ご健勝にて各方面でご活躍のこととお慶び申し上 げます。
 在職中の4年間に賜りましたご支援、ご協力に改めて感謝申し上げ ます。長い歴史と伝統を誇る生野高校の校長として職責の重さを痛感 しながらも、本当に楽しく充実した日々でした。
 昨年、スーパーサイエンスハイスクール事業の特別講演として、 「2045年 人工知能が人類を超える日 ~シンギュラリティ~」とい う題で、神戸大学 松田卓也名誉教授から講演をいただきました。松 田教授は、2029年に「狭い人工知能」つまり特定目的の人工知能が 爆発的に発展し、結果的に社会に「技術的失業」が起こる、すなわち、 決まりきっている仕事は人工知能(ロボット)がするようになるのだ と言われました。最近、囲碁の名人が人工知能に負けたと大きく報道 されましたが、この講演内容が現実なものになりつつあると実感して います。世の中が信じられないスピードで大きく変化しているそんな 今こそ、「不易と流行」と言われるように、不易なるものをしっかり 見定め、時代の要請に応じて、変えるべきところは変えていかなけれ ばならないと考えます。今後も、生野高校は、長い歴史の中で脈々と 受け継がれてきた校訓「五綱領」の精神と文武両道の教育方針を継承・ 発展させていく中で、様々な教育活動を提供することにより生徒の興 味・関心を高め、グローバルリーダーズハイスクールの名にふさわし い、高い志をもって社会に貢献する気概に満ち、将来、国際人として 様々な分野で活躍するリーダーとなる人材の育成をめざしていって欲 しいと思います。
 終わりになりましたが、同窓会と生野高校のますますのご発展、会 員の皆様のご健勝ご多幸を祈念申し上げ、退任のご挨拶といたします。