会長 澤田 允宏(高17期)

会長 澤田 允宏(高17期)

会長 澤田 允宏(高17期)

 新緑の候、同窓会会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 また、日頃から同窓会活動や母校への支援に多大なご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 本年も3月1日に卒業式が挙行され、高校66期357名のフレッシュな同窓会員を迎え入れ、大正9年の創立以来中学1回の大先輩方から数えまして33,490名の方が母校を卒業され、同窓会員となられました。一方で、4月8日の入学式で69期生360名が入学してまいりました。この69期生は、戦後初めて学区のない受験で生野高校入学を目指し、前期文理学科では約3倍、後期普通科では約1.7倍の激戦の中、見事入試を突破してきた後輩たちです。学区のない状況の中で、母校が今までどおり、そして今まで以上の進学校としての地位を確立していただきたいものです。愛すべき母校と可愛い後輩たちのために、私たち卒業生は物心両面からの支援をし続けていくことが必要と考えます。
 ついこの間90周年の事業を終えたばかりと思っておりましたが、早いもので、2020年の創立100周年まであと6年となりました。この母校にとっても同窓会にとっても非常に重要な時期であることを鑑み、同窓会本部では、安定して母校をバックアップしかつ100周年に備えるため、昨年より年会費の口座自動振替を会員の皆様にお願いしてまいりました。多くの方がこれにお応えくださり、現在244名の方が口座自動振替にご協力していただけることになりました。誠にありがとうございます。
 母校は文部科学省指定のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定5年目、大阪府の進学指導特色校=グローバルリーダーズハイスクール(GLHS)指定4年目を迎えます。本年はこの2つの再指定の重要な1年となります。社会は大きく変化していきますが、先輩方が築いてこられました校訓五綱領に基づいた「文武両道」の伝統の上に、進展するグローバル社会で活躍する人材育成の観点で様々な取り組みがなされております。例えば、来年3月には本校の生徒がオーストラリアの学校でそれまでの課題研究の発表を英語で行うと聞いております。府の財政が心許ない中で、同窓会のバックアップがますます重要となっております。幸い、2010年の創立90周年を期しまして、学校・PTA・同窓会が三者合同で生野高校の発展のため、また何より現役生徒の皆さんを支援するため、『生野高校教育支援協議会』が立ち上げられ、すでに様々な形で支援が実施されております。多岐にわたるその活動の中味に関しましては昨年の『至誠』で詳しく述べさせていただきました。教育支援協議会の原資は、同窓会員の皆様に納入していただいている年会費と生徒の保護者からの賛助金です。今までも多数の会員の皆様からご協力をいただいてまいりましたことに深く感謝を申し上げますとともに、母校の更なる発展のために、今まで以上のご協力を心からお願いいたします。
 同窓会の一方の軸は、同期の繋がりを深める同期会にあるかと思います。昨年度は高校40期代でもいくつかの期が同期会を開催され、親交を深められたと聞いております。今後とも、多くの期で賑やかな同期会が開催されますことを期待しております。もし本格的な同期会とまではいかずとも、仲間で小さな集まりを催そうという場合は、是非同窓会館「時習館」の多目的ホールやサロンをご利用ください。「時習館」は在校生の皆さんの活動の場所であるとともに、卒業生の活動の場所でもございますので、久しぶりに母校を訪れる機会としていただければ幸いです。そして、現役生徒の活動ぶりをどうかご覧ください。きっと元気な挨拶で出迎えてくれると思います。
 5月25日実施の温旧会(詳細は一面に)に是非ともお越しください。温旧会をミニ同期会にご利用いただければと思います。
 末筆ながら、会員の皆様のご健康とご多幸を念じ、同窓会誌「至誠」発行のご挨拶とさせていただきます。