高67期 池ノ内 彩七

高67期

池ノ内 彩七

-ニューヨーク市立大学ジョンジェイ校
法医学部在学-

2020/10/20

自分に素直になること。まだ起こっていないことに対しての不安、失敗を恐れないこと。これらは私が何かを決めるときに大切にしていることだ。新しいことに挑戦するとき、進学先を選ぶときに特に当てはまる。私は今、カリフォルニア州の2年制大学を生物専攻で卒業し、ニューヨーク市立大学の法学では登竜門と言われる大学に法医学専攻の3年生として通っている。アメリカの大学を選んだ理由は、アメリカの方が日本よりも約10年も技術、研究が進んでいると言われているから。法医学者、科学捜査官になるにはピッタリの場所だ。にもかかわらず海外進学を選択するには一年以上もの時間がかかった。自分が進みたい道は心の中で決まっているのに、周りの友達が国公立大学を受けようと勉強していたので、高校三年生の夏休みが終わるまで同じように勉強した。同時に一人でアメリカへ渡って知らない土地でうまくやっていけるのかという不安から逃げ、また日本の名のある大学を卒業し、安定した仕事を手に入れるというレールから外れた時の周りの反応を気にしていた。しかし、いざ最終進路を決めるとき、日本の大学へ入学したときのことを想像したとき、全くなんのイメージも頭に浮かんでこなかった。どういうことに夢中になって勉強しているのか。ただただ、疑問が一つ。なんのために大学に行くのだろう。そう思ったときに心にしまっていた自分が本当に進みたい道に進むことを決めた。不安に思っていたことが100%起こるとは限らないし、もし本当にそれが起こってしまえば、そのときにどうするか考えようと。周りの反応を気にして行動しないなんて、自分の人生なのにおかしいと思った。実際に今は学びたいことを学びたい場所で勉強できていて、ボランティアなどの新しいことも挑戦できていて、その環境、応援してくれている生野高校の先生、友達、家族に感謝しながら毎日を楽しんでいる。これからも一度きりの人生後悔しないように、何かを選択するときにはしっかりと自分に向き合い、素直になり自分のことは自分で責任を持って決めていきたいと思う。


Profile
池ノ内 彩七


2016年NICInternationalCollegeinJapan(LiberalArts)  卒業
2018年DiabloValleyCollege(Biology)  卒業
JapaneseAssistantTeacher(Volunteer)
2018年CityUniversityofNewYork,JohnJayCollegeofCriminalJustice(ForensicScience) OnetoWorld,GlobalClassroom(Volunteer:IntroducingJapaneseCultureto8-11year-oldchildreninNew YorkCity)