高21期 井村 雅代

高21期

井村 雅代

-アーティスティックスイミング
日本代表チームヘッドコーチ-

2020/10/20

当時の生野高校にはシンクロ(今は改名してアーティスティックスイミングとなった。)のクラブがなかったので授業が終わると私は「補習を受けなさい。」と言う先生の声を振り切り「私はシンクロの練習がありますから…」と飛ぶように高校を出て練習に行った。しかし、補習を受けないで帰ると言い張る私を見る先生の目は決して生徒を追い詰める目ではなくシンクロに夢中になる私のことを尊重してくれていた。私の印象に残っているのは学業としての知識ではなく先生方からの話で、例えば当時国体の現役選手だった小井先生の国体とは県が作り出すアットホームな素敵な大会である話、それを聞き「私も国体に行ってみたい…。」と本気で思った。そして「不要の要」の話も教わった…人生を生きてゆく中で大切なことをたくさん学んだ。今、日本では画一的な人間を育てる学校も多いが、私が育った生野高校には勉強に夢中になる人、運動に夢中になる人、文科系のクラブに夢中になる人、みんな同じように先生方は尊重してくれた。それだけ個性的な先生が多かったのも事実である。優秀な大学を目指せと唱える先生、クラブに情熱をかける先生、個性的な先生が多かったので生徒の私は何でもよいから一生懸命に打ち込む事の重要性を学んだ。アーティスティックスイミングと共にある私の人生は選手時代10年、コーチ人生45年今だに飽きることなく人を感動させる演技とは世界で勝てる演技とはと追求し続け楽しんでいる。自分の好きなことを追求する人生の生き方に価値があることを私は生野高校時代に学んだ。


Profile
井村 雅代


大阪府出身 
1950年8月16日生まれ天理大学体育学部卒業 
元大阪市中学教諭一般社団法人 
井村アーティスティックスイミングクラブ  代表理事 
選手時代は日本選手権で2度優勝、ミュンヘンオリンピックに出場。
1978年:日本代表コーチ就任1985年:井村シンクロクラブを設立
2006年:中国代表コーチ就任、中国シンクロ初のメダル獲得
2014年:日本代表コーチに復帰2016年:リオ五輪デュエットでは2大会ぶり、チームでは3大会ぶりのメダル獲得。
1984年~2016年:オリンピック9大会連続メダル獲得

著 書 :
『 愛 が あ る な ら 叱 り な さ い 』( 幻 冬 舎 ) 
『 あ な た が 変 わ る ま で 、 わ た し は あ き ら め な い 』( 光 文 社 )
『教える力~私はなぜ中国チームのコーチになったのか』(新潮社) 
『 シ ン ク ロ の 鬼 と 呼 ば れ て 』 (新 潮 社 ) 
『 井 村 雅 代 コ ー チ の 結 果 を 出 す 力 』( P H P 研 究 所 )