高53期 髙木 大明

高53期

髙木 大明

-壺井八幡宮 宮司-

2020/10/20

日本では、節目というものを非常に大事にします。人生儀礼では、お宮参りや七五三、成人式(元服)、厄年等です。お亡くなりになられた後は、法事や○回忌のように決まった年月毎に慰霊を行います。世の中に目を移してみると、○○周年という文字が目に入ります。事程左様に節目を大事にする日本においても100年という長きに渡って存続をすることが出来たことは、先人達の絶え間ない努力の結晶であり、我々や在校生の皆さんの頑張りによって、これからも益々発展をしていくことにつながります。一人では、小さな力しかなくとも、誠の志を同じくする人々が力を合わせれば世の中を動かす力にもなります。さて、本年には大阪に初めて世界文化遺産が誕生しました。来年はオリンピックが開催されます。どちらも多くの方が日本に来られる機会となりますが、受け入れる我々はおもてなしの心と共に、日本の歴史というものを今一度学びなおす必要があります。2600年以上続く日本という国は世界に類を見ない国家です。そういった歴史を知らないと諸外国の人に落胆を覚えさせてしまうかもしれません。ところで、皆さんは「源氏」と聞くとどの地域をイメージされるでしょうか?おそらくほとんどの方が「東国」や「鎌倉」を思い浮かべられると思います。これは間違いではないのですが、実は、清和源氏の本流である河内源氏の本拠地が壺井(羽曳野市)であることはあまり知られていません。河内源氏の子孫が鎌倉幕府を開き、室町幕府を開き、江戸幕府を開きます。中世の歴史を織りなす武士の大本である河内源氏。その発祥地が河内であり、また河内に土着してちょうど来年が1000年。これも節目であります。不思議なご縁ではありますが、令和という新しい御代になるにあたり、即位礼があり、大嘗祭がある。なぜ儀式が2種類あるのか?こういったことにもアンテナをしっかりと張って今後も学びを深めてまいりたいと思います。


Profile
髙木 大明


平成13年  生野高校  卒業
平成18年  大阪市立大学  経済学部  卒業
平成19年  皇学館大学  神道学専攻科  卒業
金刀比羅宮  奉職
平成20年  壺井八幡宮  宮司就任(現在に至る)
平成24年  大阪府神社庁  奉職(現在に至る)