高37期 檜垣 紀子

高37期

檜垣 紀子

-司会業-

2020/10/20

創立100周年おめでとうございます。生野高校で印象に残っている場所といえば、視聴覚教室です。高校時代の部活は軽音と落研でした。軽音のコンサートと落研の寄席、その両方が視聴覚教室で行われていました。私はイベントを中心に、司会やナレーションの仕事をしていますが、この仕事を始めるキッカケは何だったのかよく聞かれます。思い返すと学生時代、将来はどんな仕事がしたいのか考えた事はありませんでした。その頃は結婚したら女性は家庭に入るという考え方が色濃く残っていて、情報も少なく、視野が狭かった私は、将来の仕事まで考えが及ばなかったのです。短大を出て、事務職として一般企業に就職しました。折しもその年は、男女雇用機会均等法が施行されて初めての採用の年にあたりますが、職場には女性の総合職はもとより、既婚女性さえいませんでした。そのような風潮に違和感を感じていた私は、国際花と緑の博覧会(花博)コンパニオン募集に応募し合格します。花博の研修では接客に必要なスキルの中に、ナレーションの訓練もありました。発声や滑舌は勿論、原稿を覚えて、それを声に出してクタクタになるまで練習しました。その時、何か感じるものがありました。直感的なもので上手く表現できませんが、無理なく自然に馴染んでいく感覚。こうしてMCの道に進む事になりました。後になって思った事ですが、高校の部活で同じような事をやっていたなと、視聴覚教室での記憶が蘇りました。いつか拾った種が、知らないうちに芽生えていたんですね。種はしっかり育ってくれて、有り難いことに、幅広い業種から様々なお仕事を頂ける様になりました。在学生の皆さんも、今やっている事の意味が、直ぐには解らなくても大丈夫。そのうち花が咲く事を信じて、大切に「種」を育ててあげて下さい。


Profile
檜垣 紀子


武庫川女子大学短期大学部英文科卒 
慶応義塾大学経済学部卒

一般企業に勤めた後、国際花と緑の博覧会をきっかけにMCの仕事を始める。
企業・団体・自治体主催のイベント・パーティー・式典、経済情報番組などの司会・ナレーション
人前で話す為のアドバイスも行う。

【主な実績】
新幹線品川駅開通式、東京国際映画祭、 Windows95発表会、オリンピック  パラリンピックシンポジウム、DIMEトレンド大賞、ものづくり日本大賞、ぐるなび『接待の手土産』記者発表、BVLGARIブリリアントアワード、ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム、アジア開発銀行年次総会レセプション、イタリアワインソムリエコンテスト、ジャパンラテアートチャンピオンシップ、 ブルガリア大使館『ばらの祭り』、ニュージーランド大使館『ニュージーランドラムの夕べ』、FIFAワールドカップメモリアルビュッフェ、世界新体操選手権イオンカップ、千葉国際駅伝、 Cartier銀座本店オープニング、TIFFANY&CO銀座本店オープニング、イタリア文化会館オープニング、ラクーア東京ドームシティオープニング、アジア・アセアニア国際老年学会議、イノベーションキャンパスinつくば、 他

夫とサバトラ猫(♂)と一緒に東京都在住
乗馬検定馬場1級