岩谷 誠久
2020/10/20
高校時代、理系クラスに籍を置きながら落第し、好きな美術の道なら何とかなるだろうと美大を受験し、1浪後北陸の美術大学に入学。卒業後1年間アルバイトで資金を貯め、3年半イタリアに留学。帰国後大阪府立高校の美術教諭に採用され、仕事と制作の二足の草鞋を履くことになりました。初任校では14年間連続担任をしながら、生徒指導に明け暮れる毎日で、夏休み限定で制作し日展に出品するも、10年以上落選が続きました。その後、美術専門の高校に転勤になり、主に彫刻の授業を担当。生徒に口で言うより自分の制作している姿を見せた方が良いと、生徒と一緒に教室で制作を始め、1999年に(46歳で)日展に初入選しました。それからまた4年落選が続きますが、3番目の高校に転勤してからは、毎年入選するようになりました。現在は非常勤で週3日、退職した高校で引き続き勤務しておりますが、還暦を過ぎ自由な時間が増えた今、これからが本当に制作に打ち込める時だと思っています。高校卒業に4年かかりましたが、美術の授業で小池光三先生からはアカデミックな制作を、吉村堯先生には自由に制作する心構え・楽しさを教えていただき(今も続いている文化祭のアーチを最初に発案・制作したのは私です!)、今の自分があると思っています。母校の100周年をお祝いするとともに、私もこれから益々制作に精進していきたいと思います。
Profile
岩谷 誠久
1953年 大阪市平野区に生まれる
1978年 金沢美術工芸大学(彫刻専攻)卒業
1979~83年 イタリア(ローマとペルージア美術アカデミア)留学
1984~2015年 大阪府立高等学校(西成・港南・阪南・八尾北)美術教諭として勤務
1996年~ 花と彫刻展(大阪本町・靭公園)
1999年 日展初入選
2004年~以後毎年入選(国立新美術館・大阪市美術館)
1999年~ 奈良県美術展(2002・12 県展賞 04 知事賞 13~招待)
2000年~ 日彫展入選(東京都美術館)
現在 日展会友(入選14回) 日本彫刻会会員 大阪彫刻家会議会員 奈良県展招待作家
<主な作品設置場所>
大阪府立なみはやドーム 大阪府立八尾北高等学校奈良県斑鳩町立いかるがホール 奈良県安堵町立文化会館 安堵町立小・中学校