高50期 北野 善基

高50期

北野 善基

-弁理士-

2020/10/20

生野高校に通った3年間は本当に楽しかったです。部活(バレーボール)に200%のエネルギーを注ぎ込み、勉強はぼちぼち、というよくいる生野生でした。朝練、夕練、帰宅後の自主練は欠かせなかったので、宿題は3時、4時起きで朝練までの時間にやっていたのが懐かしいです。輝かしい結果を残せたわけでないですが、途中で投げ出すことなく、自分なりの目標に向かって全力でやりきったことで、中途半端に諦めない精神力を鍛えられたと思います。大学に進んで最初の2年間は、情熱の注ぎ先が見つからず、このままでは何も残らない大学生活になるとの焦りもあり、一年間休学してオーストラリアで英語を学ぶことにしました。なかなか上達しない英語に苦闘しましたが、国籍や文化の違う友人から得た刺激は大きく、大学院でもう一度海外に出るという目標を持って帰国しました。残る2年の大学生活は、朝練、夕練、自主練の代わりに英語を勉強する日々となりました。希望していたカナダの大学院に進めたものの、言語の壁に加え、人前で発言する訓練を受けてきた他の学生達との差を痛感させられ、悔し涙を流したこともありましたが、卒業までこぎ着けられたのは、生野で培ったやり抜く力があったからだと思います。卒業後は、大学で学んだバイオの知識と英語を活かせるという理由で弁理士になりました。知的財産と呼ばれる発明(特許)や著作物(著作権)の保護や紛争解決の手助けをする職業で、私の場合は、バイオ・医薬分野での国際的な業務が専門です。留学中は英語の拙さに劣等感がありましたが、今では、英語で行うレクチャーも楽しめるようになりました。在校生の皆さんにも、是非自分の好きなこと、ワクワクすることに真剣に向き合いながら、やり抜く力を磨いて頂き、それぞれの能力が最大限発揮できる分野で活躍して頂きたいです。


Profile
北野善基(きたの  よしき)


特許業務法人三枝国際特許事務所、化学・バイオ部 部長
・2003年  岡山大学農学部卒業
・2005年  Ryerson University, Environmental Applied Science and Management修了
・2009年  米国パテントエージェント試験合格