高28期 小宮 一慶

高28期

小宮 一慶

-(株)小宮コンサルタンツ 代表取締役会長CEO-

2020/10/20

五綱領とバックボーン
五綱領の「剛健、質実、自重、自治、至誠」という言葉を、正直言って高校生の頃には十分には分かりませんでした。校歌に出てくるのでなんとなく覚えていましたが、還暦を迎えるころとなると、いまだ私自身十分に理解しているわけではありませんが、人が生き方を決めていく上でとても大事なバックボーンだということに気づかされます。経営コンサルタントとして独立してもう22年になり、従業員12名ほどの会社を経営し、また10社ほどの企業の社外役員や顧問をしています。また、講演や名古屋大学経済学部の客員教授もしていますが、人を教える立場からも、この五綱領をしっかり守れる人が立派な人物だと思います。また、生野高校でもうひとつ私の心に大きく残っていることは、講堂に掲げられているサンタマリア号の絵です。何物にも負けずに自分の思った道を進んでいくフロンティアスピリットがその絵には描かれていると思いますが、今でもときどき思い出しては勇気をもらっています。やはり、若いころには分からなくても、「考え方」のバックボーンを持つことがとても大切です。一番の根幹だからです。毎日放送の「ちちんぷいぷい」や「VOICE」にも出演していますが、番組で同窓生にお会いすることがあります。そういう時には、初対面でもなんとなく親近感を感じるのは、やはり、生野高校のスピリットというものをどことなく感じるからだと思います。


Profile
小宮  一慶(こみや  かずよし)


経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表取締役会長CEO。十数社の非常勤取締役や監査役、顧問も務める。1957年、大阪府堺市生まれ。81年京都大学法学部卒業。東京銀行に入行。84年から2年間、米国ダートマス大学タック経営大学院に留学。MBA取得。帰国後、同行で経営戦略情報システムやM&Aに携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。この間、93年にはUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)選挙監視員として、総選挙を監視。94年には日本福祉サービス(現セントケア)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。95年に小宮コンサルタンツを設立し、現在に至る。2014年より名古屋大学客員教授。フィールドでの実践をもとに、企業規模、業種を問わず、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、年百回以上の講演を行う。新聞・雑誌、テレビ等の執筆・出演も数多くこなす。経営、会計・財務、経済、金融、仕事術から人生論まで、多岐に渡るテーマの著作を発表。その著書130冊を数え、累計発行部数は360万部を超える。主な著書に、『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』(ディスカヴァー21)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)、『日本経済が手にとるようにわかる本』(日経BP社)、『お金を知る技術  殖やす技術』『コンサルタントの仕事力』(朝日新聞出版)、『バカになれる人はバカじゃない』(サンマーク出版)、『ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。』(ダイヤモンド社)、『神様のサービス』(幻冬舎)、『松下幸之助 パワーワード―強いリーダーをつくる114の金言』(主婦の友社)、『世界一やさしい 経済の教科書1年生』(ソーテック社)他多数。近著は『経営者の教科書』(ダイヤモンド社)。テレビ番組、「ちちんぷいぷい」「VOICE」(毎日放送、関西地域のみ放送)に準レギュラーとして、「おとな会」(毎日放送、関西地域のみ放送)にレギュラー出演中。日経ビジネスオンライン『小宮一慶が読み解く 経済の数字・企業の数字』、プレジデントオンライン『小宮一慶のメディア・ウオッチ』、ダイヤモンドオンライン『小宮一慶  週末経営塾』等に連載中。

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