金谷 一郎
大阪経済法科大学21世紀社会総合研究センター客員教授-
2020/10/20
創立100周年、誠におめでとうございます。近年、同窓会などがしばしばあるのでできるだけ出席するようにしています。高校のときはクラスも多く、顔と名前が一致しないことも多くありますが、高校生時代以上に仲良くさせてもらっています。高校生の時は、進路も色々で、ライバルでもあり、仲間でもあり、複雑な人間関係に悩むこともありました。特に、私は帰宅部でしたので、友人も多くありませんでした。進学希望でしたが大学受験に失敗し、父親の勧めもあり高卒資格で大阪市役所に入りました。同時に関西大学の2部にも入学し、社会人学生を経験したことは、有意義でした。特に繁忙職場でしたので、21時20分の授業終了後、職場に戻り、業務に復帰したこともしばしばありました(今ならブラックですね)。25歳で、4歳年下の妻と職場結婚しました。なんと生野高校の30期卒業生で、3人姉妹の長女ですが、一番下の妹は34期の卒業生です。生野高校のご縁で結婚させていただきました。大学入試には失敗しましたが、何が効するか、人生いろいろです。大阪市役所の中では、高卒ですから下積み時代も含め、いろいろな職場を経験し、徹夜の労務交渉、情報化計画策定、大阪市の重点政策作成、市民協働事業なども関わり、淀川区長で途中退職し、一民間人として東淀川区長に公募して、合格し、変革の時代に公募区長として活躍させていただきました。その最後には、46期の吉村市長(当時)ともお仕事させて頂き、ご縁を感じて感謝しています。そして無事に任期を修了し、特別職の非常勤職員の大阪市教育委員会顧問として、子どもの貧困対策、教育ICT問題、学力問題、学校適正配置、分権型教育行政、大学連携など多くの課題に取り組んでいます。また、公務員養成のコースがあり、公務員の具体的活動や課題を学生に理解させてほしいとの要請で、大阪経済法科大学で地方自治制度について教鞭をとっています。区長終了後、若い頃の社会人学生を思い出して、人生100年時代ですから、61歳から大阪市立大学大学院の社会人コースで学び、都市政策の修士号も取得させていただきました。この時は、仕事(公務員)、教鞭(教授)、授業(学生)と3種類の道を同時に経験させて頂き、ボランティア活動なども含め貴重な体験を多くしました。これらも高校時代の質実剛健の精神で頑張られたからだと感謝しています。生まれも育ちも生野区です、生まれた場所で住んでいますので、区長時代も含め、町内会の防犯員として地域ボランティア活動は、27年目に入りました。「生野」にはご縁を感じています。人生いろいろです。若い現役の高校生の皆さんはもちろんですが、社会人の経験が少ない方々も人生、苦しいことだけではありません。楽しいことも待っています。人生100年時代頑張ってください。
Profile
金谷 一郎
1975年 大阪市役所就職、関西大学法学部2部入学
1979年 関西大学卒業
大阪市役所で各部署経験
2012年7月大阪市役所退職(当時の職責:淀川区長)
2012年8月公募区長として東淀川区長に就任
2017年3月任期満了により東淀川区長修了
2017年4月大阪市教育委員会事務局顧問に就任(特別職非常勤)
大阪経済法科大学21世紀社会総合研究センター客員教授に就任
大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策専攻都市経済・地域政策分野修士課程入学
2019年3月大阪市立大学大学院同修士課程修了(都市政策修士)
現在、他に地域活動やNPO活動など多くに関わっています。